【卒業生の活躍】五十幡選手 座談会
1年間プロの世界を経験して
渡邊校長:本日はたいへん忙しい中ご来校いただきありがとうございます
渡邊部長:1年間プロの世界を経験した感想を聞かせてください。北海道日本ハムファイターズはとても地元の皆さんから愛さている球団だと思うのですがどうですか?
五十幡選手:1年間経験して、改めてプロとして年間143試合を通して活躍するためには、基本的な体力が必要だと感じました。年間通して活躍する先輩方は素晴らしいと感じています。コロナでたくさんの観客の前で試合を行うことは少なかったですが、ファンの皆さんに自分の名前の入ったタオルで応援していただいたのは大変うれしかったです。
渡邊校長:ファンの皆さんに愛されているのですね。そういったファンの応援はグッとくるね。
五十幡選手:自分も頑張ろうと感じました。
渡邊校長:今ケガなどはなく、体調は大丈夫ですか。1年目で張り切って頑張りすぎなければいいなと心配していました。
五十幡選手:現在は、体調も万全です。
渡邊部長:観客の皆さんが応援している様子は見えるのかな?
五十幡選手:はい、打席に入る前に見えます。やはりファンの皆さんに応援していただくと力がわいてきますね。
渡邊部長:ファイターズ選手は、ファンの皆さんからとても愛されていることを感じますよね。ケガは大丈夫ですか?
五十幡選手:今は大丈夫です。札幌ドームはグラウンドが硬いので大変気を遣いながら練習・試合に臨んでいます。
印象に残った対戦相手
渡邊部長:印象に残った対戦相手はいますか?この人はレベルが違うなと感じた相手などいたら教えてください。
五十幡選手:やはり楽天 田中将大選手ですかね。栗山監督の采配で、自分の最初の試合を田中選手の登板時にしてくれました。緊張もありましたが、世界レベルの力を感じることが出来ました。
渡邊校長:ちなみに田中選手とは何回対戦したんですか?
五十幡選手:1試合だけですね。バットに当てることは出来たのですが、やはり鋭い球を投げるので厳しかったですね。
高校時代はクラスのムードメーカー
渡邊校長:今井先生、五十幡選手の高校時代の思い出をお伺いできますか。
今井先生:卒業文集「雁来紅」に書いた内容を覚えてます?
五十幡選手:覚えてないですね。
今井先生:「変わって挨拶に来ます」って書いてたんですよ。実現しているなぁ、って感じましたね。野球部の仲間と常にクラスの中で笑っている、ムードメーカーだったね。
五十幡選手:そうですかね。(笑)
渡邊校長:楽しいクラスだったようですね。
夢を実現するために、野球を選ぶ
渡邊校長:せっかくの本校のスターとの対面機会ですから、国生さんは何かお聞きしたいことはありませんか?
国生さん:中学時代は陸上競技で活躍をされていたとお聞きしたのですが、高校で野球を選ばれたきっかけなどを教えていただけますか?
五十幡選手:小学校から野球をやっていて、走ることが好きで陸上競技もやっていたのですが、野球を始めた頃からプロ野球になることが夢だったので、そこに迷いはなかったですね。
渡邊校長:小学校何年生の頃からプロを考えていたのですか?
五十幡選手:小学校1年生の野球を始めたばかりの頃からの夢ですね。まあ、その頃は漠然とプロ野球選手に憧れていただけですが。
渡邊校長:やはり早い時期から夢を持って活動することの大切さを感じますね。国生会長の夢はなんですか。
国生さん:私は薬剤師を目指しています。
渡邊校長:なるほど、国生会長も五十幡選手に負けず、ぜひ夢の実現に向かってがんばてくださいね。
自分のすべきことをしっかりやり抜く
麦倉監督:来季からファイターズはBIG BOSS 新庄監督ですが、きっと五十幡選手と気が合うんじゃないかな。
渡邊校長:新庄監督とはプロで同期でしたよね。
五十幡選手:ぜひ麦倉監督の話を新庄監督にしたいと思います。
麦倉監督:ぜひご挨拶にお伺いさせていただきます。よろしくお伝えください。
渡邊校長:麦倉監督とBIG BOSSはプロ時代に一緒に行動されたんですか?
麦倉監督:プロ1年目は、高校からプロに入ったメンバーで行動していたので。ずっと一緒でしたね。
渡邊校長:どこかつながっている、縁を感じますね。
渡邊校長:五十幡選手は新庄監督から大変評価されているお聞きしたのですが、プレッシャーを感じていますか?
五十幡選手:いや、あまりプレッシャーを感じたりしないですね。自分のすべきことは決まっているので、すべて結果にでると思っています。
渡邊校長:一流の人は皆さん同じなんですかね。今年、本校から東大に合格した4名の皆さんも、五十幡選手と同じく「自分のすべきことをしっかりやり抜く」というタイプで、皆さん穏やかな人柄ですね。
来季の目標は?
渡邊部長:去年、先輩の田嶋選手・弓削選手とは対戦がありましたか?
五十幡選手:田嶋さんとはありませんでしたが、弓削さんと2軍の試合で対戦しました。試合前ご挨拶にいったら、「セーフティするなよ(笑)」と声をかけてもらいました。そんな風に声をかけてもらうと、逆にセーフティを決めたくなりますけどね。(笑)
麦倉監督:ぜひセーフティを決めて、「あの試合はスミマセンでした」って挨拶に行くんだよ。
五十幡選手:そうですね。
渡邊校長:では、せっかくですので来季の目標をお伺いさせていただけますか。
五十幡選手:4番候補ですから30本塁打でしょうか?(笑)冗談はともかく、やはり自分の特徴を活かし盗塁王ですね。そこが一番の武器ですし、アピールするところですので。狙っていきたいですね。
渡邊校長:わくわくしながら応援したいですね。本校のOB会もLINEで応援していますし、本校のSNSチームでも応援していきましょう。総力を挙げて、五十幡先輩を応援していきたいですね。
夢を持ち続け頑張って
五十幡選手:自分は高校3年間、夢に向かって努力して、苦しい思いも乗り越えてきました。その後、大学ではプロを諦めなければいけない状況になったこともありましたが、高校時代の苦労を乗り越えた自信が糧となって、夢を持ち続け努力し続けおかげで、今があると感じています。夢をもって諦めずに頑張っていれば、夢は叶うと思います、佐野日大生の皆さんも夢を持ち続け頑張ってほしいと思います。
渡邊校長:また来年、戻ってきてお話をお伺いさせていただけるように頑張ってください。
五十幡亮汰 選手プロフィール
(行田・長野中〜佐野日大〜中央大学〜北海道日本ハムファイターズ)
埼玉県行田市出身。
中学時代は野球で日本代表選手に選ばれながらも、陸上競技でも100m走、200m走で全国大会を優勝した。
本校卒業後、中央大学に進学し、2019年東都大学一部リーグの15年ぶりの優勝に貢献した。