【学校行事】令和4年度入学式
令和4年4月6日(水)、入学式が挙行されました。
昨年同様に感染症対策を徹底し、プラザ40にて全体実施となりました。
まず最初に開式の辞があり、渡邊高等学校校長の入学許可に続き、式辞をいただきました。
校長式辞 渡邊校長先生
桜をはじめ、様々な花が咲き誇り、春の薫りが満ち溢れる、まさに春爛漫の今日の佳き日、日本大学から、学長加藤直人先生の御名代として、本学園理事で日本大学スポーツ科学部長であらせられる小山裕三先生のご臨席を仰ぎ、令和4年度佐野日本大学高等学校入学式を多くの皆様の祝福のうちに挙行できますこと、心からの喜びとするところです。
今真剣な眼差しでこの場に臨んでいる第59期の新入生の皆さん、歓迎の気持ちを込めてお祝いを申し上げます。皆さんご入学、おめでとうございます。また、これまでお子様を、手塩にかけて育んでこられた保護者の皆様、ご入学、誠におめでとうございます。ただいま本校で責任を持って新入生の皆様をお預かりいたしました。今後ご家族の皆様としっかりと連携させていただきながら、お子様方一人ひとりの充実した未来づくりを支援してまいる所存です。どうぞよろしくお願い致します。
さて、日本大学の付属校である本校は、日本大学の土台をつくられた学祖山田顕義先生が学んだ、かの吉田松陰先生の松下村塾の教育の流れを受け継ぎ、「自主創造」「文武両道」「師弟同行」を校訓としています。本校での三年間の生活をスタートするにあたり、このことについて簡単にお話ししたいと思います。
現代は変化が極めて激しい、グローバル化した社会となりました。2年以上続くコロナ禍や、国際情勢の不安などはじめ、日本でそして世界中で、私たちが今まで経験したことのないような出来事が次々と起こっており、その傾向は今後益々加速していくでしょう。さらにに人工知能や科学分野の発達に伴い、多くの仕事が自動化されて行き、生徒の皆さんが社会で活躍する時代には、今までとは全く違った環境に身を置くことになります。その様な社会で生き抜いていく皆さんは、今まで以上に自らの頭で考え、自ら行動していかなければなりません。しかし実はこれこそが、幕末、そして明治の大転換の時期を駆け抜けた吉田松陰先生や学祖山田顕義先生たちの生き様であり、日本大学そして本学園が掲げる「自主創造」なのであります。したがってこれからの時代を切り拓いていく皆さんにとってこの「自主創造」という精神は、一人ひとりが自己実現を果たし、充実した人生を歩んでいくための大切な土台となるのです。本校で学ぶ3年間で確りと身に着けていただきたいと思います。
次に「文武両道」について。将来の希望進路の実現のため、皆さんは確かな学力をつける必要があります。しかし、その裏付けとして十分な体力と気力が大切であることは言うまでもありません。もちろんスポーツ面で高い志を持つ皆さんにも、真摯な態度で学業に臨むことを求めます。一事が万事。学業に対しての真剣な取り組みが、いざスポーツの真剣勝負の場で、大きな力となるはずですし、将来の可能性を広げることにもなるのです。生徒の皆さん一人ひとりが、「文」と「武」は表裏一体の関係にあるのだということを常に意識しながら、充実した生活を送って欲しいと思います。
「師弟同行」。これも松下村塾の伝統を受け継ぐもので、教師も生徒も同じ目線で、ともに学びともに成長して行こうという姿勢がそこに示されているのです。私たち教師も新たな時代に生きていく生徒の皆さんと共に、常に研修に励み、一人ひとりを大切にしてより大きな教育成果をあげられるよう努めて参ります。この佐野日本大学高等学校が「学びの共同体」としてさらに発展していくよう、皆で手を携えて前進していきましょう。
そのために、今、佐野日本大学高等学校では4つの教育の柱を掲げて取り組んでいます。一つ目は、一人ひとりの希望進路を実現するための基礎学力・応用力の育成です。日本大学の付属校である本校は、その強みを最大限に生かしつつ、日本大学をはじめ、それぞれの希望進路に応じて、学習指導、進路指導、生活指導のバランスをとりながら、全力で皆さんをサポートしていきます。
二つ目はICTを活用した教育です。主体的・対話的で深い学び、アクティブラーニングを実践するとともに、必要なメディアリテラシーを身に着け、これからの時代に活躍するための基礎基盤を確実なものとします。もちろんコロナ禍や災害などによる非常事態にも速やかに対応します。三つめはグローバル教育です。現在コロナ禍により、海外との直接の交流は一時停止し、ICTを活用したオンラインでの交流を行っているところですが、状況が整い次第直ちに再開すべく、常に準備をしています。イギリス・アメリカ・ハンガリー・ニュージーランド・中国などの名門姉妹校・提携校との様々な交流プログラムは生徒の皆さんの大きな成長の糧となるでしょう。また、英語ディベートや校内での英語プレゼンテーションなどにもチャレンジできますし、ネイティブの英語の先生も2名常駐しています。詳しくは入学後にお知らせしていきますので、新入生の皆さんにも是非積極果敢に挑戦し、自らの可能性を発掘し、これからの時代に大きく活躍するための基礎をつくってください。
4つ目は探究学習です。本校は、すべての生徒の皆さんに、それぞれの興味関心に応じ1人1テーマで研究に取り組んでもらいます。科学的手法を用いて深く思考した研究の過程で、ロジカルシンキング、クリティカルシンキング、プレゼンテーション能力、ICTを活用する能力など社会に出て活躍するための基盤をつくると同時に、新たな大学入試に対応する力や、自らの希望進路をより明確にしていく力を育成していきます。
ところで皆さんが、本日この入学式の会場に来るときに本校正門入ってすぐの正面にある大きな赤御影石に気が付かれたでしょうか。そこに刻まれている文言、これから皆さんが3年間、毎日目にするであろう言葉を本日の入学に際し、お伝えいたします。
われの自覚この地に生じ
わが青春このところにひらく
三鴨山の樹々も声をあげよ
佐野の河原の小石も叫べ
母校は忘れがたい
昭和戊辰卯月
日本大学総長 高梨公之
ここ佐野の地にまつわる万葉集の東歌2首を踏まえつつ、激動のそして宝物のような素晴らしい高校時代を送るみなさんへのエールでもあります。本校で学ぶ3年間が、充実した、そして忘れがたい素晴らしい日々となるよう願っています。
結びに、今私の目の前にいる凛々しい姿の新入生の皆さんが、やがて三年の歳月を経て、大きく、たくましく成長し、自分自身の力でそれぞれの道へ堂々と、そして高く高く羽ばたいていく姿を思い描きながら、教職員一同日々教育活動に励むことをお誓い申し上げますとともに、今後本校教育の充実と発展のため、本日ご参列の保護者の皆様の力強いご支援とご協力を賜れますようお願い申し上げて式辞といたします。
続いて、日本大学学長からの祝辞、来賓として横井PTA会長からの祝辞をいただきました。
その後、登壇者の紹介があり、続いて「新入生代表誓いの言葉」を1年1組の川島里菜さんが、「在校生代表歓迎の言葉」を3年8組の國生里蓮さんがそれぞれ行いました。
新入生代表、誓いの言葉 1年1組 川島 里菜 さん
やわらかな日差しと満開の桜が希望に満ち溢れた春の訪れを感じさせる今日の佳き日に、私たち新入生のためにこのような素晴らしい入学式を執り行ってくださり、誠にありがとうございます。新入生を代表して、心より御礼申し上げます。
私たちは「受験」という大きな壁を乗り越え、今こうして入学式を迎えています。それぞれの中学校とは違う、「佐野日本大学高等学校」という新たなステージでの生活を目の前ににし、不安もありますが、それ以上にこれから始まる輝かしい高校生活への期待に胸を弾ませています。高校生としての三年間、自らの目標達成のために現状に甘んじず、最大限の努力をし、さらなる高みを目指していきたいです。また、高い志を持った新たな仲間たちと共に切磋琢磨し、校訓である「自主創造」「文武両道」「師弟同行」の精神のもと、何事にも全力で取り組む姿勢を大切にしていきたいと思っています。
He who would learn to fly one day must first learn to stand and walk and run and climb and dance ; one cannot fly into flying.
「いつか空の飛び方を知りたいと思っている者は、まず立ち上がり、歩き、走り、登り、踊ることを学ばなければならない。その過程を飛ばして、飛ぶことはできないのだ。」
これは、ドイツの詩人であり哲学者でもあったフリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェの遺した言葉です。高い目標に向かって、一歩ずつ段階を踏んで努力していくことの大切さを改めて私たちに気づかせてくれます。
佐野日本大学高等学校には多彩な教育プログラムがあり、生徒一人ひとりが最大限に自分の持つ力を発揮することができる、そんな環境が整っていると聞いています。このような恵まれた環境の中で学べることに感謝し、それぞれの個性を生かしながら、学習に部活動に一歩ずつ努力していきたいと思っています。そして、情報化やグローバル化が進むこの変化の激しい社会の中で、自ら考え行動できる力を養い、社会のリーダーとして活躍できる人になりたいです。
最後に、渡邉校長先生をはじめこれからお世話になる先生方、先輩方、まだまだ未熟な私たちではありますが、どうかあたたかいご指導をよろしくお願い致します。
本日、私たち新入生一同は、栄えある佐野日本大学高等学校の生徒としての自覚と誇りを胸に、伝統を守り、志を高く掲げ、邁進していくことをここに誓います。
在校生代表、歓迎の言葉 3年8組 國生 里蓮 さん
暖かな春の訪れとともに、本日入学される371名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんが入学されるのを心待ちにしていました。在校生を代表して、歓迎申し上げます。
いよいよ皆さんは今日から高校生になります。新たな生活が始まり、期待や不安に胸を膨らませていることでしょう。ちょうど2年前、私たちも同じ気持ちでした。これからどのような学校生活が待っているのか、クラスに馴染むことができるのか、勉強と部活は両立できるのか、などと期待や不安の気持ちで一杯だったことが思い出されます。しかし、そんな不安はすぐに、学校の温かな雰囲気に包まれ、消えていきました。先生方は挨拶をすれば明るく返してくださり、先輩方も、何も分からなかった私たちに優しく丁寧に教えてくださいました。みなさんも、すぐに本校の一員として、心から学校が好きだと言えるようになっていくと思います。安心してください。
本校は、「自主創造」「文武両道」「師弟同行」を校訓とした伝統ある学び舎です。ICT教育やグローバル教育、探究学習にも力を入れており、基礎学力はもちろん、高い目標を目指し応用力の育成にも取り組んでいます。先生方は、生徒の進路実現のため、親身になってサポートしてくださいます。みなさんは、友人とともに競い合い、励まし合い、時には笑い合ったりと、明るく楽しく充実した学校生活を送ることが出来るでしょう。
Everybody has talent,but ability takes hard work.
「誰もが才能を持っている。しかし能力を得るには努力が必要だ。」
これはアメリカの元バスケットボールプレイヤーであるマイケル・ジョーダンの言葉です。今ここにいるみなさんも必ずなんらかの才能を持っているはずです。勉強、部活動、その他のどんな分野でも結構です。本校には、みなさんの才能を引き出し、成長させることができる環境がそろっています。その可能性や才能を最大限に伸ばせるよう、ぜひ努力を積み重ねていきましょう。そして、それぞれが持っている夢や大きな目標の実現に向けて、ともに歩んでいきましょう。
結びに、皆さんの3年間が活気にあふれ、光り輝く充実した学校生活となることを心よりお祈りし、歓迎の言葉と致します。これからどうぞよろしくお願い致します。
閉式の後、役教職員と第一学年担任の紹介がありました。
役教職員紹介
第一学年担任紹介
新入生のみなさんは、いよいよ高校生が始まりました。
先生方や先輩たちと一緒に、ぜひ充実した高校生活になるようにがんばろう。
新入生の保護者の皆様、このたびはご入学おめでとうございます。3年間何卒よろしくお願いいたします。