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佐野日本大学高等学校

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【学校行事】令和3年度卒業式

 令和4年3月1日(火)、春の訪れを感じさせる穏やかな天気に恵まれ、第56回卒業証書授与式がプラザ40にて挙行されました。

 最初に国歌演奏、卒業証書授与、賞状授与、そして渡邊校長先生による校長式辞がありました。

 今、本校での3年間の学園生活を終え、新たな世界に飛び立とうとしている卒業生の皆さんの、大きく立派に成長した姿を目のあたりにし、誇らしく、そしてまた清々しい感動で胸がいっぱいになっているところです。

 本校の56期生として本日巣立っていく皆さんは、3年前の平成31年4月に本校に入学されました。それは5月1日からの「令和」という新しい時代の幕開けの時であり、同時に皆さん一人ひとりが、自分自身の人生を方向付け、その実現に向け取り組み始めるという大切な時でもありました。以来、楽しいことも悲しいことも、嬉しいことも辛いことも、たくさんたくさん経験しながら、時には友と励ましあい、時には先生方やご家族の支援を力にかえて、一人ひとりが自身の心と知性に磨きをかけて、かくも立派に成長してきたのです。特にこの2年間は、コロナウイルス感染症によるパンデミックの中での高校生活でしたが、様々な苦難に遭遇しても、若者らしいしなやかさを以て柔軟に対応しつつ、将来の希望進路実現のため粘り強く頑張り抜いて来ました。まだこのコロナ禍の出口は見えては来ませんが、これからもその時々の環境に適切に対応しながら、成長し続けることと信じています。

 さて、皆さんもご存じの通り、現代は変化が極めて激しい、グローバル化した「知識基盤社会」だと言われています。日本で、そして世界中で、私たちが今まで経験したことのないような出来事が次々と起こっており、その傾向は今後益々加速していくことでしょう。このような社会だからこそ、皆さんが身に着けてきた「自主創造」の精神が一層輝きを増して、人生を実りあるものへと導いてくれるのです。

 3年間この佐野日大で学んできた皆さんと、私たちが共通する日本大学のDNAを再度ここに確認して、本日この学び舎を後にするにあたっての贐(はなむけ)の言葉とします。それは、松下村塾に学んだ、当時14歳であった日本大学の学祖山田顕義先生に、吉田松陰先生が大きな期待と共に与えられた扇面の漢詩です。

立志尚特異(立志は特異を尚ぶ)

俗流與議難(俗流はともに議しがたし)

不思身後業(身後の業を思はず)

且偸目前安(且つ目前の安きを偸む)

百年一瞬耳(百年は一瞬のみ)

君子勿素餐(君子は素餐する勿れ)

 すなわち、社会に貢献するために人とは異なる大きな志を持つことの大切さと、時間を大切にし、有意義な人生を送る覚悟を迫るものであります。皆さんも日大人の一人として、この思いを胸に、充実した人生の歩みを進めていってください。

 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。春秋に富む皆さんの、大いなるご活躍を心からお祈りしています。

 

 続いて、日本大学経済学部長の小梛治宣先生から日本大学学長祝辞をいただき、さらに、PTA副会長の笹川様より祝辞をいただきました。

その後、在校生代表・國生里蓮さんからの送辞と卒業生代表・武井碧香さんからの答辞がありました。

 梅の香りが漂い、風にも日差しにも春らしさを感じられる季節となりました。このようなよき日に3年生の皆様がご卒業を迎えられますことを、在校生一同お祝い申し上げます。

 佐野日大で過ごした高校3年間、今振り返るとどのようなことを思い出されますでしょうか。3年という短い間に沢山の思い出があることと思います。

 この2年ほど、世界全体がコロナウイルスの渦中にあり、学校生活も大きく変わりました。しかし、不安や戸惑いを抱えながらも、元気に生活し学習や部活動に励む先輩方に、私たちはいつも勇気づけられました。先輩方の後ろ姿を見ることで、私たちもがんばろうと思えました。そして、先輩方が示してくれた、「人と人とのつながりの大切さ」。どんな形であっても、つながりを持とうとすること、相手に関心を持ち続ける努力を大切に、今後の学校生活を送っていきます。

 いつも私たちを支え励ましてくださった先輩方が、明日からはいないのだと思うと、とても寂しく​​不安です。しかし、これからは私たちの番です。先輩方が築き上げたこの佐野日大の伝統を受け継ぎ、さらに発展させていきたいと思います。

 Just trust yourself, then you will know how to live.

 「自分自身を信じてみるだけでいい。きっと、生きる道が見えてくる。」

 このゲーテの言葉の通り、どうぞ自らを信じ、自らの道に進んでいってください。

 今まで本当にありがとうございました。ご卒業されてからの皆様のご健康とご活躍を在校生一同お祈りいたします。

 

 厳しい寒さが残りつつも陽ざしに暖かさを感じられる今日のよき日に、私たち三年生は卒業の日を迎えることができました。本日は、私たちのために心温まる式を挙行していただき、本当にありがとうございます。多くの祝福に包まれた門出に幸せを感じています。卒業生を代表して心より御礼申し上げます。

 期待や不安を胸に入学してから三年が経つ今、たくさんの思い出が溢れてきます。初めてのことばかりで慌ただしい日々を過ごした一年生。最初の行事の宿泊研修では、クラスの人たちとの交流だけでなく、様々な講義によりこの学校の生徒になったことを実感し、気持ちが引き締まったことを思い出します。しかしこの年の終わりに新型コロナウイルス感染症流行のため学校は休校となり、二年生の新学期はオンライン授業で始まりました。再開された学校生活では楽しみにしていた顕桜祭の中止や研修旅行の大幅な変更がありました。今も新たな変異株の感染拡大が続いており、私たちはより一層の感染対策を講じながら生活しています。

 この二年にわたるコロナ禍の高校生活で私たちが気づいたものがあります。それは「人と人とのつながりの大切さ」です。たとえ画面越しでも、短時間でも、つながりを持とうとすること、相手に関心を持ち続ける努力が何より大切だと思います。それによってお互いに協力し、支え合ってこの困難な時代を生き抜いていくことができるのです。

先生方、家族、友達、後輩の皆さん、たくさんの方々の支えにより三年間歩み続けることができました。本当にありがとうございました。

 Go confidently in the direction of your dreams. Live the life you have imagined.

 このヘンリー・ソローの言葉のとおり、自分の目指す道を信じ、進んでいきたいと思います。一、二年生の皆さん、どうかこの学校での一瞬一瞬を大切に過ごしてください。

 結びに、今日まで私たちを支えて下さったすべての方々に改めて御礼申し上げますとともに、佐野日本大学高等学校のさらなるご発展を祈念し、答辞といたします。三年間、本当にありがとうございました。

 

 卒業式後は、教室で最後のHRが行われました。各クラス思いの詰まった感動的な最後の一時間となりました。

 卒業生のみなさん、「卒業、おめでとう!」