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佐野日本大学高等学校

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【学校行事】令和4年度卒業式

令和5年3月1日(水)、春の訪れを感じさせるよき日に、第57回卒業証書授与式がプラザ40にて行われました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初に国歌斉唱、卒業証書授与、賞状伝達、そして渡邊校長による校長式辞がありました。

 本校の57期生として本日巣立っていく皆さんは、3年前の令和2年4月に本校に入学されました。高校時代への大きな期待を胸に新たな生活をスタートさせたわけですが、同時にそれはCOVID-19によるパンデミックの入り口の時期でもありました。全国的な学校休業の中、対面で行われるべき授業も、オンラインでの学びから始まりました。そのような中にあっても辛抱強く、その時々に応じた感染症対策等をしながら、それぞれが持つ高い目標に向かって熱心に学び、そしてまた部活動や課外活動など様々な取り組みに情熱を注ぎました。その中で、仲間たちとの絆を深めながら、人生の土台となる人間力を身に着け、有意義な学校生活を送ってきました。

 その後コロナ感染症の状況に応じ、徐々に通常の形の高校生活に近づいて行く中、皆さんは、日々その力強さを増し、若者らしくダイナミックに成長する姿を見せてくれました。仲間たちや先生方、そしてご家族の皆様としっかりと手を携えながら、見事その目標の実現を果たすと同時に、青年前期という不安定で困難な時代を乗り越えて、本日の卒業という晴れがましい節目を迎えるに至ったのです。

 本校を巣立ったのちも、皆さん一人ひとりがそれぞれの目指す「新たな道」において、より一層大きく飛躍し、輝きを増していくことを期待し、私が敬愛してやまない斎藤喜博先生の「一つのこと」という詩をここにおくります。

 いま終わる 一つのこと いま越える 一つの山

 風わたる 草原 ひびきあう 心の歌

 桑の海 光る雲 人は続き 道は続く

 遠い道 はるかな道 明日のぼる 山もみさだめ

 いま終わる 一つのこと

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。春秋に富む皆さんの、大いなるご活躍を心からお祈りしています。

※一部抜粋

 

続いて、日本大学スポーツ科学部長小山裕三先生より日本大学学長祝辞、さらにPTA副会長の笹川様より、祝辞をいただきました。

その後、在校生代表2年三上穂夏さんから送辞、卒業生代表 國生里蓮さんから答辞がありました。

 

 冬の寒さが和らぎ始め、陽の光やそよ吹く風の暖かさに春の気配が感じられる季節となりました。このような良き日に、晴れて佐野日本大学高等学校をご卒業される三年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。在校生代表として心よりお祝い申し上げます。

 今、この三年間をどのように振り返っていらっしゃるでしょうか。数えきれないほどの沢山の思い出が頭の中を駆け巡っていることでしょう。ご入学と同時にリモート授業が始まったという先輩方の高校生活は不安や混乱の多いスタートだったことと思います。ですが、それに屈することなく、その時々にできることに全力を注いできた先輩方、私たち在校生はその輝きにあこがれ、背中を追いかけてきました。

 本日卒業を迎える先輩方は希望と夢を抱いて新しい世界に羽ばたこうとしてらっしゃいます。私は皆様にFacebookの最高執行責任者であったシェリル・サンドバーグの言葉を送りたいと思います。

『You are awesome. Believing in yourself is the first necessary step to coming even close to achieving your potential.』

 一人ひとりのこれからの旅路は決して簡単なものではないかもしれません。そんな時、母校で過ごしたこの三年間で培った経験と、日々を共にした仲間との絆が心の内の温かな光として残り、支えてくれることと思います。どうかそれぞれの場所でご自身の無限の可能性を信じ、歩み続けてください。最後となりますが、ご卒業されます皆様のより一層のご活躍とご健康をお祈り申し上げ、送辞といたします。(一部抜粋)

 本日は私たちのために、この様な素晴らしい式を挙行してくださり誠にありがとうございます。今、私たちがこの伝統ある学び舎に立ち、卒業式を迎えることができたのは、理事長先生、校長先生をはじめ、今まで私たちを支えてくださった先生方、保護者の皆様のおかげです。卒業生を代表して心より御礼申し上げます。 

 この場に立ち、三年間を思い返すと充実した日々の思い出とともにやるせない気持ちも胸の内から湧き上がってきます。新型コロナウイルスに翻弄され続けた三年間、どうして私たちだけが青春を諦めなければならないのか、あと一年でも前に生まれていればと何度も思いました。しかし、私は自分が楽しむことだけを考えていたために、大切なことを見落としていました。リモート授業も、中止になった学校行事も、私たちの安全のためを思って先生方がやむをえず決定されたものです。リモート授業により家にいる時間が増加し、負担も大きくなったにもかかわらず、家族は嫌な顔一つせず私たちの世話を焼いてくれました。今日まで私たちが元気に過ごすことができたのは、世の中の変化に瞬時に対応し新型コロナウイルスという脅威から私たちを守ってくださった先生方、保護者の皆様のおかげです。本当にありがとうございました。

 この三年間の生活は本当にあっという間でした。しかし、その一日一日はとても濃厚で、言葉ですべてを言い表すのは難しいほどです。日々の些細な会話から学校行事での思い出、そのすべてが忘れることのできない一生の思い出です。私たちはコロナ禍にあったからこそ、コロナ禍にあってもできることを協力して行う努力、勉強や部活動はもちろん、楽しむための努力をすることを学びました。そして私は、学校生活や部活動で上手くいかないことや、つらいことがあったときに、在校生の皆さんのひた向きに努力する姿に、何度も励まされてきました。感謝の気持ちを込めて、私から皆さんにこの言葉を送りたいと思います。

Continuous effort, not strength or intelligence, is the key to unlocking our potential.

 これはイギリスの元首相、ウィンストン・チャーチルの言葉です。人が初めから持っている力や知性は人それぞれです。しかし、それは努力によって簡単に塗り替えることができます。努力を積み重ねることで皆さんの可能性を解き放ち、望む未来を自らの力で切り開き、突き進んでください。

 私たちの長いようで短かった高校生活は今日終わりを迎えます。明日からは、この学び舎に足を踏み入れ友人や先生方に挨拶をすることもないのだと思うと、とても寂しく思います。しかし、私たちは後ろを振り返らず前に力強く突き進んでいかなければなりません。大切な家族や友人、今まで私たちを支えてくださった先生方、後輩の皆さんの応援、この学び舎で学んだすべてのことを胸に、輝かしい未来へと力強く、今、羽ばたいていきます。今日まで私たちを支えてくださったすべての方々に、改めて心からの感謝を申し上げ、答辞とさせていただきます。(一部抜粋)

卒業式後は、教室で最後のHRが行われました。各クラスの思いの詰まった感動的な一時間となりました。

三年生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。前途洋々たる皆さんの未来が素晴らしいものになりますように。