【学校行事】令和5年度卒業式
令和6年3月2日(土)、寒さの中にも春の柔らかな日差しを感じられる今日の良き日に、
第58回卒業証書授与式がプラザ40にて行われました。
△卒業生入場
△校旗掲揚
はじめに国歌斉唱、卒業証書授与、賞状伝達がおこなわれ、
その後、髙原先生が式辞を述べられました。
髙原校長は世界の情勢や日本国内の課題、科学技術の発展に伴う社会の変化について述べられた後、
そのような社会を生き抜いていく卒業生たちに次のことをはなむけの言葉として述べられました。
(以下一部抜粋)
一つは、「夢に向かって挑戦する」ということです。
人間の能力は、その人に最初から備わっているものではなく、高いレベルのものを課せられた時、
それに挑戦することで引き出されるものです。つまり、挑戦の源は夢を持つことです。
夢を持つことは人を大きくします。夢を持ち続けることは自分の能力を伸ばし、
そして自分の世界を広げてくれます。
これからの社会の中で自分に何ができるかを真剣に考え、その夢を実現するために、
本校で培った「自主創造」の精神を発揮し、新しい時代の創造者になるという気概を持って、
夢に向かって果敢に挑戦してください。
もう一つは、「人間としての品格を身につける」ということです。
13年前に発生した東日本大震災の後に、「日本から学ぶ10のこと」というメールが
世界銀行などの国際機関のスタッフの間で広まったそうです。その一部を紹介します。
- The Dignity(威厳)
水や食料を得るためにあるのは、秩序正しい行列のみ、乱暴な言葉や、無作法な動作など、一つとてない。
- The Order(秩序)
店舗では、略奪が起こらない。路上では、追い越し車も警笛を鳴らす車もない。思慮分別のみがある。
- The Grace(品格)
人々は、皆が何かを買えるようにと、自分に必要な物だけを買った。
真のインスピレーションを感じる。日いずる国で起こっていることに。
(「東日本大震災から2年 日本から学ぶ10のこと」
『毎日新聞』2013年2月10日2頁より一部引用)
先の能登半島地震においても、避難生活をされている方々、被災された方々が
苦しい生活の中で、お互いを尊重し、人を思いやる行動をされています。
こういうことが自然に実行できる日本人の品格は世界に誇れるものと言えます。
卒業生のみなさんに期待することは、人間としての品格とはどういうものなのか、
どうすれば世界に貢献できるのか、世の中が間違った方向に行こうとすればそれを正そうとする、
高いところから俯瞰できる価値観と行動力。
そういう人間としての気高い生き方ができる品格を身につけてほしいということです。
卒業生の皆さん、一人ひとりが常に「夢・高い志」を持ち、人間としての品格を考え、
自分の夢に向かって挑戦し続けることを期待しております。
続いて、日本大学本部財務部長福井正人様より日本大学学長祝辞をいただき、
さらにPTA会長横井帝之様より祝辞をいただきました。
その後、在校生代表2年伊澤惇さんから送辞、卒業生代表三上穂夏さんから答辞がありました。
伊澤さんは
「The farther backward you can look, the farther forward you are likely to see.
(過去をより遠くまで振り返ることが出来れば、未来もそれだけ遠くまで見渡せるだろう。)」と
イギリスの政治家、チャーチルの言葉を挙げ、卒業生の実践が、はるか遠い過去の伝統をつなぎ、
ずっと先の未来の希望を私たちに示してくれたという感謝の思いと、
卒業生が築き上げた文化を受け継ぎ、さらによりよい未来へつなげるためのバトンを受け取り、
卒業生のように挑戦する心を忘れずに、よりよい学校を作っていくと決意を述べました。
三上さんは「三年間、さまざまな経験を通して成長できた」と振り返りつつ、
「The way I see it, if you want the rainbow, you gotta put up with the rain!”
(虹を見たかったら、雨も我慢しなくてはいけないわ)」とアメリカの女性歌手である
ドリー・パートンの言葉を挙げ、「栄光を得る道の中で,時には雨が降りかかってくることもある。
しかしそれにじっと耐え、一歩一歩確実に進むことで自身の望む景色が見えてくる」と示し、
先の見えない変化の激しい時代を、生き抜いていくために、雨の日も歩みをやめることなく努力し、
たくましく前を向いて自分の描く夢に向かって挑戦し続けたいと決意を述べました。
そして最後には、3年間支えてくれた先生方、後輩、そして家族と仲間への感謝の思いを述べました。
△卒業生退場
卒業証書授与式終了後は各教室にて最後のホームルームが行われました。
どのクラスもそれぞれの思いがあふれる素晴らしい時間となりました。
3年生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。
これからみなさんが歩んでいく未来が幸多いものになりますように!