【国際交流】イギリス短期海外研修‘25⑦
〜研修の集大成に向けたフィールドワークと劇場見学〜
ストラトフォード・アポン・エイボンでの滞在も、残すところあと2日となりました。
午前中はガールズグラマースクールでの語学研修。長かったように感じたこの講義も残りわずか。真剣に取り組む生徒たちの姿に、ほんの少しだけ寂しさも感じます。
午後は、昨日に続いての“現地調査”です。前日の反省を活かし、今日は自信を持って質問に臨む姿が目立ちました。特に、まず身分を示してから質問に入る生徒が増えたのは大きな進歩です。これはコミュニケーションの基本。小さな工夫が会話をぐっとスムーズにします。
フィールドワークの締めくくりは、ロイヤル・シェイクスピア・シアターの見学。
この劇場は、前身であるシェイクスピア・メモリアル・シアターが1926年に火災で焼失した後、1932年に再建されたものです。2007年〜2010年には大規模な改修工事がなされ、歴史と近代的な技術が融合された街のシンボルです。その誕生と再開発には多くの人々が関わっており、それだけシェイクスピアとこのシアターが深く愛されていることが伝わってきます。
案内してくれたのは、デイビットさん。まるで舞台からそのまま降りてきたような、チャーミングで劇的な方でした。
普段は入れないリハーサル中の舞台や衣装保管室、小道具のコレクションなど、撮影禁止の貴重な現場を目にし、感動の連続でした。
音響のメインコンソール室では、記念撮影を望む私たちにデイビットさんが提案をしてくれました。
「今から言うセリフをみんなで復唱したら、1枚だけ写真を撮らせてあげる。いいかい?」
そして響き渡ったのは、あの有名な台詞——
“O Romeo, Romeo! wherefore art thou Romeo?
Deny thy father and refuse thy name;
Or, if thou wilt not, be but sworn my love,
And I’ll no longer be a Capulet.”
最後までお茶目なデイビットさんに、みんな笑顔になりました。
明日はついにストラトフォード・アポン・エイボン最終日。
ガールズグラマースクールでは、これまでお世話になった方々への感謝と、自分たちの研修成果を披露するフェアウェルパーティーを行います。日本から持参した準備物もあり、今夜はホストファミリーに見つからないよう、こっそり最終調整をすることでしょう。明日が楽しみです!